昭和51年に我が国の内装仕上工事業を代表する唯一の国土交通省の認可団体として、社団法人全国建設室内工事業協会「(社)全室協」が設立されました。以来、現在では、全国九支部で正会員1,002社、特別会員(メーカー等)262社を有し、(一社)建設産業専門団体連合会の会員として参画し活動しております。平成26年4月1日より、一般社団法人・一般財団法人法に基づき、「一般社団法人」に移行登記いたしました。
建設産業に関わる法律や行政施策等に的確に対応するため、関係官庁や業界団体との連携を取りながら、内装仕上工事業の更なる向上を図り、技能労働者が安心して働ける環境整備と会員企業の経営の健全化を推進し「ものづくり日本」を担うに相応しい内装仕上工事業界に発展出来ますよう努力してまいります。
(一社)全室協は「経営の健全化と技能者の確保・育成 ~技能の担い手を育て守る更なる推進~」をメインテーマに掲げ、「職人をまもり、育てることなくして企業の健全化はない」を重点課題とし、「担い手の確保・育成」を積極的に取り組み、働き方改革2024年問題の猶予期間が終了し、2024年4月から時間外労働の罰則付き上限規制が適用され、併せて第三次・担い手3法も公布される中、2025年には団塊世代が後期高齢者となり超高齢社会が急激に進展することから、我々建設業界でも入職者促進、担い手確保・育成の対策強化を着実に実行して行くことが最重要課題となります。
建設業は他産業より賃金が低く就労時間も長いため、担い手の確保が困難な状況です。2025年の全室協設立50周年を機に中長期的なビジョンを掲げ、将来を担う若者が働きがいと未来の安定を実感できる、選ばれる内装業界を目指してまいります。
国際情勢においては相変わらず戦争不安が続き、円安などによる資源高・物価高も常態化するなど、我が国も厳しい状況におかれています。一方で、景気回復が続き、成熟社会へ移行した転換期を迎え価値観なども大きく変わりつつある状況下で、我々内装工事業界が健全に成長し続けるため、業界全体でやるべき事を着実に実行していかなければなりません。
50年の節目を迎え、建設DX等による生産性向上等々の革新の時代に入っていることを認識した上で、会員企業の社員及び技能者の社会的・経済的な地位向上、技能者の本質的な処遇改善、そして将来の担い手となる国内外の人材確保・育成を力強く推進してまいります。
今後更に元請企業訪問等を強化し、時間外労働の罰則付き上限規制による「4週8閉所」に対応する「適正工期の確保」に積極的に取り組み、引き続き、担い手の確保・育成、建設技能労働者の処遇改善に向けて積極的に事業を推進し、技能工の確保・育成問題等の課題に前向きに取り組み、「経営の健全化、体質強化の推進」「品質の確保と施工の強化・促進」「新分野・新市場の研究と開拓」「社会保険加入の更なる促進」「内装工事業会社のレベルアップと技能者の育成と確保」に努めてまいります。
建設技能労働者のキャリアアップの道筋を示し、技能者が適正な評価を受けられるための「建設キャリアアップシステム」や、登録内装仕上工事基幹技能者講習の推進、外国人技能労働者の確保・育成を(一社)全室協として、正面から取り組み全力で対応をしてまいります。
また、元請・下請を問わず、施工に関するコンプライアンス(法令順守)を厳しく求められ、施工基準や工法等の見直し、現場での品格法、建設リサイクル法等、内装仕上工事業界として新たな対応や取り組みが要求されております。
このような厳しい状況下且つ経営環境が激変する中、私達(一社)全室協は、これからの内装仕上工事業界の基盤を作るために、会員企業のレベルアップを図る社員教育や経営体質の強化を始め、若年技能者入職促進対策の推進、一級技能士・登録内装仕上工事基幹技能者の育成や確保等、会員・特別会員とともに力と英知を結集し、蓄積した実績をもとに社会的・経済的地位の向上を目指し、更に次世代後継者の育成にも力を注ぎ、活力溢れ魅力ある建設業の根幹をなす建設専門工事業団体として前進してゆく所存でありますので、今後とも何卒皆様の暖かいご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
(一社)全室協の中長期ビジョン
令和7年6月一般社団法人 全国建設室内工事業協会会 長 伊 東 銀 平
全室協は、我が国の内装工事業を代表する、唯一の国土交通省の認可団体です。 長年に渡り、国土交通省との意見交換を行い、密接な連携を取り続けています。
1966年、前身である任意団体「全国新建材同業会」が設立され、それ以来、建設業の健全な発展と国民生活の向上に寄与し、現在正会員983社、特別会員(メーカー)262社、技能士32,000名を有する一般社団法人となりました。
全室協が会員企業と共に取り組んでいるテーマ、それが、QCDSEの向上です。 全室協は、全国の会員企業に対し、QCDSEの向上のための“内装施工管理者教育”いわゆる社員教育の受講を促し、厚生労働省認定の国家検定である“技能検定”の受検・取得を推奨しています。
クオリティ高い品質
無駄のないコスト
デリバリー確実な工程管理
セーフティ安全な施工
エンヴァイロメント環境への配慮
全室協は、会員企業の施工が、より確実で安全なものとなるよう、様々な取り組みを行っています。
内装仕上げ工事ガイドブック、“建築内装仕上工事・標準施工要領書”などの刊行物を発行し、会員企業の技術と知識の向上を支援や、より高みを目指す多くの技能士のために、全室協は国土交通省が推進する“登録内装仕上工事・基幹技能者”の講習を毎年開催するなど、各種研修・講習会を随時開催しています。
数々の取り組みは、会員企業が定期的に開催する“安全大会”などで、発表、評価が行われ、こうした積み重ねが、より安全で、質の高い施工の実現へとつながっていくことを目指しています。
全国建設室内工事業協会・全室協への加盟こそ、信頼できる内装工事業者の証となるよう、日々活動を続けています。
全室協に入会ご希望の方は、以下の項目をよく読み、申込書を事務局まで送信または郵送ください。
イ.総会の決議権を有します(正会員のみ)ロ.総会に出席して意見を述べることができますハ.構造改善事業に参加できますニ.技能検定試験、講習会、研修会等に参加できますホ.機関紙「全室協ニュース」等が配布されますへ.行政施策に関する諸事項を的確に知ることができます
室内工事に関する事業を行うもので、本協会の目的に賛同して入会した個人又は団体
本協会の事業を賛助するため入会した個人又は団体